導入事例

高いスキルを持つデザイナーを採用し、
ブランドの統一感を表現するクリエイティブを実現

DiDiモビリティジャパン株式会社 マーケティング本部 左側が宮島 由佳さま 右側が肖 金晶さま

DiDiモビリティジャパン株式会社

マーケティング本部 宮島 由佳さま(左)
マーケティング本部 肖 金晶さま(右)


インタビュー

Interview

タクシー配車サービスを提供する中国の滴滴グローバルとソフトバンクの合弁会社として、2018年に設立されたDiDiモビリティジャパン株式会社。日本国内でのサービス拡大を進める中で、ブランドの世界観を表現するために、統一感のある質の高いクリエイティブを創出する必要がありました。

その課題を解決するために導入したのが、thincAgentです。現在、thincAgentを通して2名のデザイナーが本プロジェクトに参画しています。今回は、thincAgent導入の背景や、その効果について、マーケティング本部の肖さま、宮島さまのお二人にお話を伺いました。

導入前の課題

Problem

thincAgent導入前にどのような課題がありましたか。

一番の課題は、クリエイティブの「質」を向上させることです。「質」には2つの側面があります。ひとつはデザイン力の向上、もうひとつはマーケティングの各チャネルにおけるデザインの統一性を高めることです。

まず、デザイン力の向上については、当社のグローバルブランドのデザインガイドラインに準拠しつつ、日本市場向けにローカライズされた高品質なクリエイティブを制作することです。次に、デザインの統一性については、アプリ内だけでなく、外部のチャネルを含めたクリエイティブ全体の一貫性を確保し、維持することです。

こうした課題の背景には、サービスの急拡大に伴い、マーケティング施策を次々と展開し、スピーディーにPDCAを回す必要があったことがあります。しかし、その過程でクリエイティブの統一感を維持することが難しくなり、結果としてDiDiブランドの世界観を表現するためのクリエイティブの標準化が課題となっていました。

導入時にほかにどのようなサービスを検討しましたか?

thinc Agent以外の方法でも、これまで何度かクリエイティブの標準化に取り組んできました。しかし、納得のいくクリエイティブ制作の体制を構築するには、細かな調整を重ねる必要があり、より効果的なアプローチが必要だと考えるようになりました。

この課題を解決するには、専任のデザイナーを配置し、継続的に取り組む体制を整えることが重要だと感じました。さらに、当社には過去の制作物や素材、レギュレーションが豊富に存在するため、それらを都度説明するのは工数の面でも大きな負担になるという理由もあります。

また、正社員の採用も検討しましたが、母集団形成から入社までの期間を考えると、当社の求めるスピードには届きませんでした。ちょうどその中間にあたるようなサービスを探していた時に出会ったのが、thinc Agentでした。

導入による解決

Solution

導入プロセスはスムーズに進みましたか。

2024年10月から1人目のデザイナーが参画しています。最初にオリエンテーションを行い、当社がこれまで制作したクリエイティブやレギュレーション、実現したいクリエイティブの世界観、そして現状の課題認識を共有しました。

はじめのタスクは、既存のバナーのブラッシュアップでした。このプロセスを通じて、お互いの認識をすり合わせる時間を持てたのが良かったと感じています。さらに、参画いただいたデザイナーの最初のアウトプットが非常にクオリティが高く、正直驚きました。

日々のコミュニケーションはどのように行っていますか。

基本的にはSlackでのやりとりがメインで、必要に応じてZoomで打ち合わせを実施しています。最初の1カ月ほどは必要に応じてミーティングを行っていましたが現在は、ほぼSlackのテキストチャットのみで完結しています。

導入による効果はいかがですか?

導入の目的だったクオリティの向上とブランドの統一感の確立という2点については、期待を大きく超える成果が得られていると感じています。

サービスの拡大に伴い、デジタル広告だけでなく、チラシなどのオフライン施策も増えてきました。特にチラシは、デジタル広告よりも長期間使用するため、より高いクオリティが求められます。thinc Agentから参画いただいているデザイナーは、デジタルだけでなく紙媒体のクリエイティブにも対応できる方なので、オンライン・オフラインの両面でブランドの世界観を統一したマーケティング施策を実現できています。

さらに、2025年2月からは2人目のデザイナーが参画し、主に動画のクリエイティブを担当いただいています。この方も非常にスキルが高く、頼もしい存在です。

また、スピードの面でも、正社員とは異なり稼働時間を柔軟に調整できるため、急な依頼にもスピーディに対応してもらえており、大変助かっています。

今後への期待

Future Outlook

thincAgentにどのようなことを期待していますか?

今のところ、不満はまったくありません(笑)。むしろ、デザイナーの方がどのように感じているのかが気になるので、今後も密にコミュニケーションを取りながら、さまざまな施策を進めていきたいと考えています。

現在は主にマーケティング施策に関するクリエイティブを依頼していますが、今後、コーポレートサイトのリニューアルや改修を行う可能性もあります。そのため、Webデザインやコーディングができるクリエイターにも参画いただけると助かるかもしれませんね。

今後の貴社の事業展開について教えてください。

現在、16都道府県でサービスを提供していますが、今後もさらなるサービスエリアの拡大を目指しています。

直近では箱根や富良野等の観光都市でもエリアを拡大し、インバウンド需要はもちろん、日本国内の方々にもさらにご利用いただけるよう、さまざまなマーケティング施策に取り組んでいく予定です。

thinc について

クリエイティブに考える人のためのプラットフォーム「thinc」

「クリエイターが輝ける社会を創造する」という当社のミッションを実現するために、「Think Creative」=「クリエイティブに考えよう」という意味を込めた「thinc(シンク)」というプラットフォームを展開しています。
クリエイターが自らの能力・スキルを武器にいつでも、どこでも働くことができる「thinc Workplace」。全国各地のクリエイターにスポットライトをあて、新たな才能の発掘とキャリア形成を支援する「thinc Growth」。そしてクリエイターがより生産的な業務に専念することを可能にする「thinc Project」。
この3つの領域において、さまざまなサービスを展開してまいります。

View More

運営会社

クリエイターと、未来を変える

私たちは多くのパートナークリエイターと協力し、
クリエイティブで企業や社会の課題解決を行うためのプラットフォームをつくる会社です。

View More